巨樹・名木をまもる
樹勢診断や治療は次のように行います。
診断はまず、樹木の歴史や立地条件などを調べ、つぎにその樹木の葉や枝、幹、根など各部に異常はないか、傷・腐朽・病害虫などについ て詳細に調査します。
さらに、根系や土壌の理化学性を調査・分析し、これらの結果を総合的に判断して診断を行い、処方箋を作成します。
治療は、衰退した樹木の健康を取り戻すため、その原因を除去する行為をいいます。具体的には処方箋に基づき、樹木周辺の環境整備、枯枝除去、病害虫防除、 発根促進のための土壌改良、幹・枝等の外科手術、支柱、防護柵設置など、衰退原因と樹木の特性に応じて処置します。また、貴重な樹木では、種子を採取した り、さし木・接ぎ木等あらゆる方法を用い、後継樹を育成することも必要です。
(公財)福島県都市公園・緑化協会は、これからも今まで培ってきた樹勢診断と治療技術で、こころのふるさとの象徴でもある郷土の巨 樹・名木を守り、次世代に伝え残すため、研鑚を重ねようと思っています。